健康診断の血液検査項目の中でよく目にする中性脂肪ですが、なんとなく意味が分かったようで分からない言葉ではないでしょうか。

中性脂肪は肉や魚、食用油など食品中の脂質や、体脂肪の大部分を占める物質で単に脂肪とも呼ばれますが、中性を示すことからこの名前で呼ばれています。

血液中には中性脂肪やコレステロール、リン脂質、糖脂質、脂肪酸などの脂質がありますがその約９割は中性脂肪です。

中性脂肪は人や動物にとって重要なエネルギー源であり、脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きもあります。

中性脂肪は体脂肪として蓄えられると肥満を招き、動脈硬化や脂質異常症などの生活習慣病の原因になるため、摂りすぎには気を付けましょう。

血液中の中性脂肪が高めな人は、次のことを実施して改善していきましょう。

１．1日のアルコールの摂取量は２５ｇを目安にしましょう。

→ビール５％なら６２５ml、ワイン１２％なら２５０mlに相当

２．果糖（ぶどうや梨、柿など）の摂りすぎに注意しましょう。

３．揚げ物は脂質が高いため焼いたり、茹でたりして食しましょう。

４．菓子パンはカロリーが高く、ジュースやスポーツ飲料などは糖質が多いため、摂りす　　　　　ぎには注意しましょう。

５．食物繊維は脂質や糖質の吸収を抑えるので食事の中で一緒に摂るようにしましょう。

６．脂肪を燃焼するウォーキングなどの有酸素運動をするように心がけましょう。