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フケについて

今回は普段聞くことのない「フケ」についてご紹介したいと思います。

フケとは頭皮のターンオーバーによって古い角質が剥がれたもので、ベタベタした

「脂性フケ」とカサカサした「乾性フケ」の2つのタイプがあります。

フケが発生するメカニズムは「脂性フケ」と「乾性フケ」で異なりますが、共通の原因は、マラセチアという常在菌のバランスです。

マラセチアは皮脂を好み、過度な数であれば、頭皮に悪影響を及ぼす雑菌から頭皮を守る役割があります。

「脂性フケ」は、不規則な食生活、睡眠不足、ストレス、紫外線などの刺激、体質などによって皮脂の分泌が過剰となってマラセチアが増えすぎ、多量の皮脂が分解されて生じた過酸化脂質などが刺激となって、ターンオーバーのサイクルが乱れることが起こります。

一方、「乾性フケ」は洗髪のし過ぎや洗浄力の強いシャンプーによって必要以上に皮脂が洗い流され、マラセチアの数が減ることで起こります。

乾燥した頭皮は免疫力が低下し、ターンオーバーが極端に早まり「乾性フケ」となります。

「脂性フケ」の場合、洗髪の頻度を増やすマラセチアの増殖を抑えるミコナゾールを配合したシャンプーを使用することが対策となります。

一方「乾性フケ」の場合、洗髪の間隔をあける、ぬるめのお湯だけで洗う日を決める、保湿効果のあるアミノ酸系シャンプーに切り替えるなどが対策となります。

頭皮に炎症がある場合は皮膚科の受診をお勧めします。

また、洗髪方法も見直してみましょう。

効果的な洗髪の方法は、次の通りです

 

1.シャンプーの前に髪全体を39℃以下のぬるま湯で1-2分間しっかり洗い流す

2.適量のシャンプーを手に取り、髪全体になじませる

3.爪を立てず、指の腹でやさしくマッサージしながら洗う

4.シャンプーが髪や頭皮に残らないように十分な量のぬるま湯でしっかりと洗い流す

5.リンスやコンディショナーを髪全体になじませ、ぬるま湯でしっかりと洗い流す

6.髪に残った水気をタオルでしっかり拭き取り、ドライヤーで乾かす。ドライヤーは15cm程度離し同じ箇所に長く当てないようにする

最後に、フケを予防するために、頭皮の刺激となる過酸化脂質を増やさないように脂っこい食事を控える、睡眠を十分にとる、ストレスを上手に解消する、外出する際は日焼け止めだけでなく帽子もかぶるなど、内側からも外側からもアプローチしましょう。